悔しさを忘れないために
東京ドームで開催された「THE MATCH2022」の試合がすべて終わり、奥さんとしばらく席から立てずにおりました。
【どうせ慌てて出ても激混みですしね。花火でもなんでも、イベントの時は帰りを慌てない。】
ラスト3試合が特に悔しくてね。
ドームを後にする前に、お互い化粧室へ。
待ち合わせ場所に戻る際、奥さんが私を見て笑っていた。
聞くと、周囲が興奮しているさなか、遠くから見えた私だけが超絶悲哀に満ちていたそうな。
一発で解ったと。
悲しみのオーラが半端なかったようです。
奥さんも化粧室で自分の顔を見てビックリしたそうです。
「あー、私たちはK-1と武尊選手がこんなにも好きだったのか」と思ったと。
周囲は高揚している方がたくさんいましたが、そんな気にもなれず。
電車に乗るのも嫌で、とりあえず適当に水道橋を散歩することにしました。
たまたま見つけた小さなBARで、試合後会見を観ながら飲むことに。
ドームから離れたBARだったので、周囲のお客さんからすると我々は異様だったと思います。
片耳ずつイヤホンしてスマホ凝視してずっと沈黙でした。
帰りのタク内でも散々試合の振り返り。
それで心は一旦落ち着いたのだが。
帰宅してから購入していたPPVで、武尊選手の試合だけ再度観戦(結局、会場ではまったくPPVを確認せず)。
やはり悔しさが込み上げる。
奥さんは軽く涙目だったのか、酔っていたのか。
見終わってすぐに寝ておりましたが、私はその後、眠れず。
たくさん悔しい試合はありましたが、メインカードでそれまでの悔しさが全て吹き飛ぶほどに、悔しかった。
メインを張る人の偉大さ。
強いだけではメインを張れませんから。
そこに魅せる要素が重なり、初めてメインを張る存在となる。
武尊選手と天心選手は、それぞれの舞台でそれを何年も体現してきた。
昨日はそのどちらかに黒星が付くという、本当に厳しい世界なのです。
観たかった試合だけど、観たくなかった試合でもある。
けどやっぱり観たい。
ここまでの試合は、初めてじゃないかな。
武尊選手は最後まで漢でした。
武尊選手に、「また次」と言える人は、なかなかいないだろう。
死ぬ気でやるとは、そういうことなのだろう。
「毎試合この試合で死んでもいいと思ってやっている。」
武尊選手がいつも使う言葉だ。
「次回また頑張ります」では、この世界のトップを張るのは無理なのだ。
武尊選手は、「次はない」として、試合に臨んだハズだ。
もちろんファンはこの先も観たいが、誰も何も言う資格などありませんね。
多くを背負い、苦悩し抜いた故の、試合後の涙だったのだろう。
凄すぎて言葉がない。
それでも人間は、死ぬ日まで前を見て歩き出すしかないのだろう。
「まだ若いのにな、キツかったよな。ごめんな、本当に。お互い頑張ろう。」
試合後のリング上で、武尊選手が天心選手へ伝えたそうです。
泣けるわぁ。
最高の試合だった。
天心選手のボクシングもこれから応援したい。
42戦42勝でキック引退。
メイウェザーか天心か。
そんなとんでもない戦績です。
ボクシングで、元K-1の武居選手と交わる日もあるのだろうか。
そこも期待してしまう。
チームクレストをずっと治療し続けている寺田先生が一枚の写真を送ってくれました。
「悔しさを忘れないために写真撮りましょう。」
そう武尊選手が言って撮った写真なのだそうです(これはツイッター情報ですが)。
これだから武尊ファンは止めれん!!
「K-1最高!!」
K-1の大将は最後の最後まで漢の中の漢でした。
【タオルは魔裟斗選手の時代のもの。K-1MAXを見に行った時のですね(^_-)-☆】
P.S.
「次回は。」
私はいつも言っている気がするな。
使う心の持ちようによっては、甘い世界でしか通用しない言葉なのだとあらためて。
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