お前の知らぬものに到達するために、お前の知らぬ道を行かねばならぬ。

日常

本人の持つ生命力に気づいてもらう意義。

悪天候にも関わらず、ずっと治療の1日でした。
キャンセルも出ましたが、それ以上に埋まりました。
有り難いことです。
たった20分弱のためにわざわざ足を運んで頂けるのですから。
なるべく早く楽な状態になって欲しいと思い、治療しています。
昔、60分やっていた時代もありますが、時間をかければ治るかと言えばまるで逆でした。

そもそも、受ける本人に治る気がなければ、治らないという前提がある。
野口晴哉先生は、治る気のない者には、「あなたは治る気がないから治療しない」と一切触れずに帰したそうな(聞いたお話しです。本にも近いことは書かれていますね)。
病んでいる人を前に、「あなた治る気ないから見ないよ」と言われれば相手は怒るわけですが、それで生命力が発動するのだと。
すると人は治る。
治療費が50万するのも、何が何でも治りたいという人以外は診ないためだったそうな。
やっぱり本物は線引きの仕方が凄いなと。

治すのは本人以外にはあり得ないわけですが、本人をその状態にすることに治療家の存在はある。
エステティシャンも同じです。

たとえば、口では「痩せたい」と言うお客様で、本当に痩せる気のあるお客様なんて本当に少ない。
まず、それがわかるかどうか。

どんな素晴らしい機械があろうが、手技があろうが、お客様本人にその気がなければ変わらないのです。
「痩せない痩せない」とお客様は言います。
そんなそもそも痩せる気のないその人を、どうやってその気にさせてあげられるのか。
痩身をしているエステティシャンは、その力が試されているのです。

「炭水化物を止めましょう。」
「運動しましょう。」
「筋トレしましょう、走りましょう。」

そんなアドバイスをしている時点でお客様の心はさらに離れていく。
痩せる気のない人はやるわけがないのです。
そんなことを言われても、お客様の心に火は灯らないのです。

ある意味マスタークラスは、「その気にさせる術」にフォーカスしていると言えます。
マスターメンバーでも気づいていないと思いますけども、そういう話をしています。

「この人だったら。」

そんな風に思ってもらえるエステティシャンを目指さねば。
第1期、第2期のマスタークラスでも紹介した本はありますが、ほとんどの人は読まなかった。
本の1冊も読めない人に、そんな力は宿らないだろう。
私はそう思っています。

どんなエステティシャンになろうか。
自分を低く見積もらないこと。

誰かにできることは、私にもできる。

そう信じ、突き進むのみ。

P.S.
ちなみに、野口先生は、出会い頭(出会うまでもなく?)で悪いところが浮き彫りに見えるそうだ。
まるで、範馬勇次郎です。

お前の知らぬものに到達するために、お前の知らぬ道を行かねばならぬ。【執行草舟著  憧れの思想P143より抜粋】

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toru-imizu

関節エステプロフェッショナルアカデミー代表の射水徹です。

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