師である花谷博幸先生を名店「燈」に招待することができました。

日常

垂直だけを仰ぎ見ていれば良いのだ。

今年も師である花谷博幸先生を食事に招待することができました。
昨年の11月に行なう予定だったのですが、日程が合わず、新年会という形になりました。

 

2006年に花谷先生の主催するPCCに入会させて頂き、今日まで治療院経営から治療術、また人生まで勉強させて頂いております。
かれこれ16年経ちますが、あっと言う間です。
入会してしばらくは、毎年複数のセミナーを受講するも、遠くから眺めている感じでおりました。

近づきたい。
でも近づくのもなんだか怖い。

そんな感じでした。

はじめてPCCセミナーを受講した時は、まだ開業前でした。
今ではちょっとした「懐かしきネタ」となっておりますが、当時私はチャラチャラした格好で、グラサンをしたままセミナー会場に入りました。
新宿NSビルの最上階だった。
開始時刻ギリギリで、最後尾の席に着いた。
会場は100人以上の治療家さんがいて、スーツ姿の先生方が多く、皆が先生の下に深々と挨拶に行っておりました。
26歳の私は、デニムでコソコソいる感じでした。
もし治療院での少数開催セミナーだったら、1000%の確率で蹴飛ばされていたお叱りを受けたことだろうな。
社会性の欠片もなかったですから。
後ほど語るが、当時先生はまだ30代だったことも、いろいろな意味で恐ろしい。

 

当時の私は、斜に構えていた部分が多分にありました。m(_ _;)mお恥ずかしいのですが。
「自信のなさの裏返し」なんだけれども。
自信のなさと共に、「俺は他と違うんだ」的なことを思っていた(と思う)。
普通に嫌な感じですよね。
懇親会もあまり出なかったし、そういう場への苦手意識も当時はあった。
ある時、懇親会で先生に殴られている可愛がられている他の受講生を見て、「なんかいーなー…」と。

「花谷先生に殴られる小突かれると成功する。」

そんな伝説もあった。

「俺も一撃殴られたい欲しいなぁ。」

初めて「イイコイイコ」された時に、「よし、これで俺も飛躍できるぞ」と思ったものだ。
もう古い話だが、今もこうして気にかけて頂けていることが、有り難いことなのだ。
懐かしき、良き思い出です。

 

この業界には、「花谷博幸前」と「花谷博幸後」の世界があると、私は思っている。
事実、そうなのだ。
「治療院経営」をセミナーにする団体は、今でこそたくさんある。
広告もたくさん見かける。
その「初発の初発」をすべて言語化したのが先生であり、今は「花谷博幸後の治療業界」を我々は生きているのだ。
ほとんどの治療家はそのことを理解していない。
先生は30代でそれをやってしまったのだ。
それだけの人だから、今も私は畏れている。
当時は解らなかった。
だから馬鹿な小僧は、「グラサン」だったのだろう。
当時の自分に出会い、アドバイスができるとするならば、何も言わずにまず殴る。

先生のセミナーは、受講していると芸術作品のようだと感じることがある。
先生の言葉の力の強さと匠さと。
聞けば「そうだよな」も、聞かねば一生自分の裡からは出て来ない言葉ばかりなのだ。
私はそう思って聞いている。

「先生、このことを関節エステセミナー内で受講生に伝えても良いですか。」

いつも私は、先生の叡智をお借りしてしまう。
私が先生のようになれるわけではないが、先生の見据えている世界の欠片が見えるよう、これからも背中を追っていきたい。
今年は間もなく、先生の30年の集大成とも言われている「治療の極意」に立ち会うことができる。
ここでも、「極意前」から、「極意後」の世界が拓けるのだと感じる。
そのような場に立ち会えることが、治療家として誇らしい。

 

今でも先生に会う時は、最初緊張する。
一昨日も、「ホラまたソワソワが始まった」と、奥さんにおちょくられておりました。
ただ今回は、いつになく香織先生までソワソワしていたのが印象的だった(笑)
それを見ることで私のソワソワも少し緩和されるのであった。

というのも、香織先生のご主人、良一オーナーシェフのお店で開催させて頂いたのだ。
https://tou-tokyo.com/

大阪の名店六覺燈から正規に暖簾分け頂けているお店です。
「正規に」というのが重要なのだ。
どの業界でも、不義理が頻発して起こる。
特に現代のように何でもコトが簡潔に済む世の中になればなるほど顕著だ。
不義に気づかず、ふつうに不義理が起こるのだ。
正規の暖簾分けというだけで、他店と一線を画すことは当然だ。
串揚げとワインは当然、場が絶品なのだ。
燈に招待でき、花谷先生に喜んで頂けたこと、また最高に楽しい時間を過ごせたことが嬉しかった。
気持ち良く酔っ払って頂けました。
私も翌日昼過ぎくらいまでは、気持ちの良い二日酔いでした。

 

この時代に在り、師がいるというだけで幸せなことなのだ。
今は求めない人がほとんどなのだろう。

自分の好きにやりたい。
自分の楽なようにやりたい。

垂直を仰ぎ生きることが面倒だという大きな勘違いこそが、その人を生きづらくしているのだ。
水平ばかりが善しとされ、垂直が失われているのが現代の特徴だ。
特に戦後日本は過ぎる。

垂直だけを仰ぎ見ていれば良いのだ。
それくらいに思っているくらいで、丁度良い。

 

本日出勤した香織先生が、開口一番、「土曜は凄く楽しかったですね!」と。
本当に良い時間を過ごすことができました。
今年の年末前に、また先生を招待できるよう、今日から再出発だ。

花谷先生、いつもありがとうございます。
これからも、「チーム射水」を宜しくご指導下さい。

 

P.S.
奥さんが、「あのワイン凄く美味しかったね」と。
燈でワインを頂くようになってから、そこら辺のワインでは物足りなくなってきてしまっている。
舌が贅沢になっている…
六覺燈オリジナルのワインまで出して頂き、大満足の夜でした。

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toru-imizu

関節エステプロフェッショナルアカデミー代表の射水徹です。

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