花谷博幸先生の「治療の極意」から一夜明けて。

日常

わからぬがよろしい。

全3回の治療の極意が終わりました。

シンプルに、治療家として愉しい時間でした。
ただ楽しいのではなく、愉しい。

「愉快」の「愉(ゆ)」というのは、何か楽しいことがあったから愉快なのではなく、不安なこと、恐いこと、ツライいこと、難しいこと、苦しいこと、解らないこと、厳しいこと、嬉しいこと、面白いこと、楽しいことなどなど、局面に応じ得る感情すべてひっくるめて、「愉快」なのであります。
つまり、「愉(楽)しい」のです。

何が起きてもまず「愉快であること」の大切さを、この全3回を通じて体感しました。
そもそも、治療家自身が愉快でなければ、治療を受けている方々だって愉快にはなれない。
一体化が基本中の基本である以上、どんな状況にあろうとも、治療家自身が愉快であるということは極意における最低条件である。

 

受講するたびに、その難解さを身をもって知りました。
どう考えても、できているようには思えないのであります。

関節エステセミナーでも、よく私に、「全然わかりません」と言う受講生がおります。

「全然わかりません。」

おそらく、今の私がそんな状態かと思います。
もちろん、頭では理解できている部分もあると思うのですが、正直、できているのか、これでいいのか、サッパリ解らないのが現実なのであります。

 

もし、「全然わかりません」が口癖のように出るその方と私の違いがあるとすれば、「全然わかりません」を「愉しめているかどうか」でしょう。

 

 

全然わかりません↓↓

「全然わかりませんッ↑↑」

 

この文字から伝わる言葉の明るさと、意識の矢印の違いかと思います。

もしかしたら、その方も「全然わかりませんッ↑↑」なのかもしれません。

だとすれば。

「全然わかりませんッ↑↑

「全然わかりませんッ↑↑↑↑↑↑」

 

 

これくらい普通に差があると思います。

 

わからぬものと対峙した時に、わからぬものを「わからぬまま楽しめるか」どうかなのです。

 

少なくとも、今の私はこれからの積み上げ次第では大きなノビシロを手にしており、今日からの治療業務も楽しみでならないのだ。
全3回を通じて頂いている課題も、今一度ゼロから取り組み直します。
アーカイブ受講もできる。
7月には練習会、2024年には特訓会と個人コンサルもある。

積み上げるすべがこれだけあるということ。
また、積み上げて行くと決めたこと。
現状の「わからない」がどのように形態を変えていくのか、楽しみしかないのです。

 

先生がおっしゃいました。

知っただけでやめていく人がほとんどだと。

だから、「〇〇法を勉強した」と、「セミナーの堂々巡り」状態に陥るのだと。
おそらく治療家やエステティシャンの9割はこの「セミナーの堂々巡りばかり」をしているのが実状でしょう。
要は「やり方でどうにかなる」という「安直な世界」から抜け出せないでいるのです。
その時は、「何か偉大なものを得た気分」になるのです。
ただこれは、いわゆる自己啓発本を読んだ直後の高揚感や、エナジードリンクを一気飲みして「ヨシッ!やったるでー!!」みたいな世界と変わらない。
もちろん「〇〇法」を勉強することにも価値があるのですが、その根底となる基礎がまったくないから、結局モノにならないのです。

先ほど寝て起きて、このPCを開き、この全3回を振り返った最初に出てくることが、これでした。
セミナー内容の重量が膨大過ぎて、何を書いて良いのやらまったくわからぬまま書き始めました。
こんな内容になっていくとも思ってもみなかったのであります。
ブログを書いたことのない人からすると、「そんなわけないだろ!最初からこういうことを書こうと決めてたんだろ!そうじゃなきゃ書けるハズがない」と感じるかと思うのですが、そうじゃないのです。
行き当たりばったりです。
こんなブログという日記ひとつ書くにしても、「書いたことのない人」「継続しない人」「思いをストレートに書いたことのない人」にはわからない世界があるのですね(書いていて今気づきました…)。

きっとこういうことが、「治療の極意の世界」には、何層何重にも折り重なりあっているのでしょう。
そして身体でわかってしまった方には、もう元には戻れない世界があるのだと。

私自身、花谷先生からのご厚意があり、現在こうしてセミナー開催をさせて頂く身となったことで感じる点も多々ありました。

今まで行なってきた施術ひとつひとつをあらためて分解して見つめ直すことも可能です。
治療家としての原点となる基礎教養を頂いた全3回です。

 

 

窓の外は重厚な鈍色だが、俺の心は極めて晴天である。

 

 

P.S.
これからが修行ですね。

自己研鑽を積み重ね、いづれ自分もこういうセミナーができるようになりたいなと、あらためて感じる全3回となりました。

 

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toru-imizu

関節エステプロフェッショナルアカデミー代表の射水徹です。

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