精度に限界はない。
いつもお世話になっております、花谷先生の関節疾患セミナーを受講しました。
おそらく3回目の受講ですが、修正点にたくさん気づけました。
普段から使うことで、修正が利きますね。
あらためて偏倚(花谷先生は変位を「偏倚」と書きます)パターンや診断のポイントをご指導頂いたことで、「非正常」を意識して治療に臨むことができました。
花谷先生の治療の見解、見立ては毎度刺激的で面白く、何度聞いてもはじめて聞いたかのような新鮮さがあります。
セミナー中にボクシングの中谷選手の身体の使い方の話がありました。
「そうやって観察して見ているんだ」と。
セミナー講師ならボサッと観ていては駄目ですね。
治療の場以外にも、治療を磨く術はいくらでもあることを、あらためて思い出すことができました。
花谷先生のセミナーは、何度も再受講される熱心な先生方がたくさんいらっしゃいます。
誰もが1回ですべて完了できるなど、考えておりません。
もちろんその都度、最大修得を目指し臨むわけですが、現場に持ち帰るとやはり雑になることや、迷うことも出て来るのです。
何度もやっているコッフェルすら、微修正することができました。
ほんの数ミリの意識で、受け手が感じ取る印象は変わってしまうのです。
再受講はその点検であり、精度を高めていくために必要な時間なのです。
再受講の先生方が多いことは私にとってもとても有り難く、普段を見直せる場があることの重要性をセミナー中に感じておりました。
まだまだ観察力を養い、触知する能力を高めていかねばなりません。
治療家としての本分をくすぐられる1日となりました。
昨日の治療から「観察」と「触知」をテーマに掲げております。
毎日の生活の中で、治療の精度をまだまだ上げて行けると確信しております。
P.S.
懇親会は4次会まで(笑)
すっかり花谷先生にご馳走になってしまいました。
いつもご馳走様です。
またセミナー時はもちろんですが、チームバランスの先生方の懇親会での手厚いフォローにはいつも感服させられます。
私の手元に、絶え間なくビールと水が置かれるわけです。
呼ぼうとすると、スッと置かれるのであります。
今回は特に菊池先生に手厚くおもてなしして頂きました。
久し振りに大量のビールを飲みましたが、水も大量に飲んでいたので二日酔いにはなりませんでした。
菊池先生、ありがとうございます。
P.S.2
変位と偏倚をネットで検索するとこのように出てきます。
変位:物理で、物体が位置を変えること。位置の移動、またその変化の量。
偏倚:かたよること。片寄り。特に、数学・物理で、規準・平均値からの片寄り。振れ。
こうしてみると、たしかに我々が普段見ているものは、偏倚ですね。
たとえば、亜脱臼のことをサブラクセイションと言いますが、カイロプラクティックの中で使われるサブラクセイションはいわゆる亜脱臼とはまた別物で。
レントゲンでは異常なし。
でも、レントゲンでは解らない動きの偏りを触知していくという点でも、「偏倚」を見つけるのが我々の仕事と言えます。
花谷先生がブログに「偏倚」という字を使うまで、まったく考えもしなかったし、こんな字があることも私は知りませんでした。
言葉からいろいろと考え、学べることは多いですね。