不健康のススメ。

生きている内は、不健康である。

今は身体に無自覚な人は年々増えているように感じます。
自分の身体が解らなくなっているのです。
理由は、身体の客体化がひとつあるでしょう。
自分と身体を切り離し、身体を物のように扱っているのです。
「睡眠は7時間とらないと」
「○○という食べ物が身体にイイ」
「筋トレしたらアミノ酸」
この発想自体が、一種の客体化です。
本当に身体は喜んでいるのだろうか。
嫌なことでも数値が上がればOKか?
感覚よりも数値として目に見えるものを信じるのが、「今風」なのかもしれません。

 

久し振りに通勤ラッシュを体験しました。
オシクラマンジュウです。
全員が、「如何に感覚を閉じ切るか」に集中していましたね。
手にはスマホを握り締め、SNSや動画に視覚を集中させ、イヤホンで耳を塞ぎ周囲の音を遮断している。
マスクをして嗅覚を閉じ、咳をする人がいようものなら怪訝そうな顔をして、上体を遠ざける。
通勤ラッシュは、感覚のシャットダウンタイムです。
感覚をなくすことには長けているのかもしれません。

「無感覚でいた方が生きやすい。」

そんな認識の元、身体を使う毎日なのですから。

 

風邪を引けばクスリで症状を止め、インフルなら熱を下げる。
自分で感じる身体の調子よりも、「3日休めば仕事場行っていいよ」という他人である医者の言うことを信じる。
3日立てば体調悪くてもクスリを飲んで出勤するのでしょう。
無理をするために、身体感覚をOFFにするしかないようです。
野口晴哉先生は、風邪も一種の癒しと記されています。
その癒しの反応もクスリで止めるのですから、何が何だか身体がわからなくなるのも不思議ではありませんね。

「風邪が治らないんですよ、薬飲んでるのに。」

飲むのやめれば治るでしょうに。m(__)m

花粉の症状もなるべく感じないようにクスリで抑え込む。
感覚の鈍い人ほど、なにも症状が出ていない時からクスリを飲み始める。
「そんなことが本当に意味があるのか?」という疑いすら持てぬほど、身体が鈍麻しているのです。
「身体を自分から切り離しているからこそなせる業」のように私は感じますね。

 

治療をしていると、肘の力が抜けない人、指先まで伸び切っている人が多いです。
本人は力を抜いていると思っています。

「力抜いていいですよ。」
「いや、力の抜き方がわかりません。」

感情を抑え込んでいる人も多いのですよ。
本人に自覚はもちろんありませんよ。
力を抜かないで生活している方が、楽になっているのです。
身体はそう認識している。
気を張っていないと、保てないのです。
だから強制的に抜かざるを得ず、身体を病む。
その「癒しの病み」も、クスリで抑え込む。
感覚をオープンにできる機会がないと、根っこから病んでしまいますね。
今は多いですよ(ある五反田のメンタルクリニックは半年待ちとのこと)。

 

雨が降っているか確認する時、ベランダから手を伸ばし、雨を感じようとしますよね。
その際、指先が力んでいる人は、ひとりもいません。
脱力でもなく、過緊張でもなく、自然体。
自然を感じとる動作時には、自然と心地良く身体は動くのです。

さきほど内田樹氏と成瀬雅春先生の「善く死ぬための身体論」が届きました。

【こんな風にカッコよく生きたいものです(^_-)-☆】

90ページにありましたが、105歳、110歳と超高齢の方の共通点は、「身体の内側で起きていることを言語化できる」という共通項があるそうです。
超高齢者は日常生活自体がヨーガということなのでしょう。

 

私も感情を抑えつけていることが多々あります。
自覚できているコトと、無自覚なコトもあるのでしょう。
でないと、歯が割れるほどの噛み締めもしないでしょう。
ただ、私の場合、「それでイイ」と思っています。
花粉症も同様。
30年近く付き合っていれば、今さら「どうにかしよう」とも思わない。
毎年喰らって「いや~キツイね~」って言って終わり。
花粉症状が酷いのは、やはり何か感情を抑えつけていることがあるのです。
でも、そのやせ我慢も良いですよ。
今年もクスリひとつ飲まずに花粉も過ぎ去りそうです。
ヨーグルト食えば治るとか、ホントどうでも良いことです。
治っても良いわけですが、TVの見過ぎですね。

健康健康言っている人ほど、病んでます。
健康な人も、不健康なのです。
不健康な人も、健康なのです。
生きるということは、健康であり不健康なわけです。
生きているということは、すでに不健康を享受しているわけですから、それを受け入れ、養生しながら生き切ることが大事じゃないかな。

P.S.
香織先生のとこのドングリ坊やが、体調崩したそうな。


子供の頃からそうやって身体を壊しながら成長しているのです。
子供だって健康でありながら、不健康なのです。
不健康であることを、受け容れよう。

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